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安さが命を奪う。グローバル企業の責任はどこに。 労働者は長時間働いても1日50セントしかもらえない。 労働者の血にまみれた服なんてほしくない。海外で高まる人権リスク。グローバル企業にかつてないほど求められ始めた途上国での人権意識。対応を誤ると、世界的な不買運動やブラッドイメージの低下を招き、経営を揺るがす大きなリスクになってしまう。 工場には13歳の子供もいる。本来なら勉強しなければならない年頃だが、生活のため働かなければならない。 グローバル企業は、生産を委託している途上国の企業の児童労働や過重労働といった実態を、黙認できなくなってきている。途上国の人たちの生きていかなければならないという現実のなかで、はたして人権が、企業の状況や労働者の生活を変えていけるのか。人権にそんな力があるのか。